「ありふれた氏または名称」の該当性
商標法は、ありふれた氏または名称を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標は、登録を受けることができないと定めています(法3条1項4号)。 2023年9月7日の知財高裁の判決(令和5年(行ケ)第10031号)で…
商標法は、ありふれた氏または名称を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標は、登録を受けることができないと定めています(法3条1項4号)。 2023年9月7日の知財高裁の判決(令和5年(行ケ)第10031号)で…
特許庁は、2025年4月7日、「コンセント制度」(2024年4月1日から施行)を適用した初の商標登録を行ったことを発表しました。なお、本制度は先行登録商標と同一又は類似する商標であっても、権利者の承諾(コンセント)等があ…
大阪・関西万博の開催まで2週間を切るなか、目玉の一つとなっている「空飛ぶクルマ」について、デモ飛行を計画していた複数事業者のうち、日本航空と住友商事の共同事業体が会期中の運行を断念し、残りの陣営(ANAホールディングスと…
大手食品会社のマルハニチロが、2026年3月1日付で、社名を「Umios(ウミオス)」に変更すると発表しました。グループのルーツである海「umi」を起点に一体「『o』ne」となり、食を通じて地球規模の社会課題を解決「『s…
いまからちょうど10年前、経済産業省が報告した「主力事業の製品ライフサイクル」に関する調査結果(2015年時点において、製品ライフサイクルが10年前と比べてどう変化したかという質問に対する回答結果)では、ほとんどの業種に…
連日、MLB日本開幕戦に関するニュースが報じられるなか、ドジャースの偽の帽子を販売目的で所持したとして、衣料品販売店の経営者らが商標法違反の容疑で逮捕されたというニュースがありました。原宿・竹下通りに面している同店で「偽…
財務省が公表した2024年の一年間における知的財産侵害物品の輸入差止件数は33,019件で前年比4.3%増となり、輸入差止点数としては1,297,113点で前年比22.8%増だったとのことです。これは1日平均で90件、3…
近年、昭和レトロが若者の間で流行となり、「令和の新ブーム」などと言われ、たびたびテレビ番組でも取り上げられています。その一つの表れとして、昭和時代の懐かしい喫茶店(純喫茶)におけるノスタルジックな雰囲気や、そこで提供され…
ヤマト運輸の不在連絡票を模したポスティング用チラシを配布した会社が、ヤマト運輸からの配布中止の申し入れを受け、当該チラシの配布を即刻停止したというニュースがありました。この不在連絡票を模したチラシには「宅急便」の文字が印…
我が国の商標制度に「新しいタイプの商標」の保護制度が導入されてから、今年で10年目を迎えようとしています(施行日は2015年4月1日)。保護が認められる商標のタイプは、動き商標、ホログラム商標、色彩のみからなる商標、音商…
商標登録出願において指定する商品・役務は権利範囲を定めるものであり、その内容及び範囲が明確でないときや区分が相違するときなどには、商標法第6条に基づく拒絶理由が通知されます。 ところで、商品・役務名は社会経済の実情や推移…
海外の製品を正規代理店以外の第三者が輸入することを「並行輸入」と言います。近年、ECサイト、オークションサイト、あるいはフリマサイトなどを通じて、誰でも簡単に海外のブランド品を取り寄せることが可能になっています。 ところ…
このところ連日のように、「コメの価格高騰」や「備蓄米放出」などお米に関するニュースが報道され、高い関心を集めています。 ところで、ブランド米と言われる銘柄のお米には、実に様々な名前が付けられており、全国的な知名度を有する…
商標の異議申立を扱う法的枠組み(申立が可能な時期や期間など)は、各国によってそれぞれ異なります。例えば、韓国の商標法では、登録前異議(権利付与前異議)の制度を採用しており、出願公告された商標に対する異議申立期間は公告日か…
産業財産権のなかでも商標権はとりわけ侵害の対象になりやすいと言われます。実際、「〇〇社の商標権を侵害するなどした疑いで逮捕」といった記事を目にすることが少なからずあります。つい最近も、人気のまつげ美容液の偽物を販売したと…
トレーディングカード(通称トレカ)とは、様々な絵柄や写真が印刷された鑑賞用又はゲーム用のカードであり、単に収集・交換するためだけでなく、投資の対象にもなるとされています。一般社団法人日本玩具協会の発表によれば、「2023…
株式会社サイエンスインパクトが運営する知財ポータルサイト『IP Force』によれば、2024年の商標取得件数ランキング(2024年に発行された商標公報に基づくランキング)では、以下の企業がTop10にランクインしていま…
特許庁によれば、2025年1月、中国国家知識産権局(CNIPA)が、中国を指定する国際登録の対象となる団体標章又は証明標章に適用される特定の要件について、世界知的所有権機関(WIPO)国際事務局に対して注意喚起を行ったと…
2025年になってまだひと月も経たないうちに、すでに何件もの有名ブランドの模倣品(ニセモノ)の摘発に関するニュースを目にします。例えば、化粧品大手「資生堂」の人気ブランドの模造品を通販サイトで売った容疑により逮捕された事…
特許庁によれば、2024年12月24日、地域団体商標として「築地場外市場」の文字からなる商標が登録になったとのことです。商標権者は築地場外市場商店街振興組合であり、対象となる役務は第35類の「東京都中央区築地及びその周辺…
「アバター」とは、仮想空間においてユーザーの分身として活動し、様々な経験をするキャラクターやアイコンを意味します。今般、特許庁では、仮想空間に関する指定商品・役務の審査運用の明確化を目的として、採用可能な「アバター」に関…