ハロウィンと発明

ドイツ特許庁のウェブサイトでは、ハロウィンに関連した特集が掲載されております。日本特許庁はもとより、EPO(欧州特許庁)やUSPTO(米国特許商標庁)においても、同様の特集は見受けられません。こうした特集は、ドイツ特許庁ならではの遊び心を感じさせるものですね。

DPMA | Halloween

こちらは、1986年に出願された、カボチャ型のバッテリー式ランプです(カナダ特許第1246037号)。主に、ハロウィンの際にこどもが近隣住民を訪問し、お菓子を受け取る際に使用されることを想定して設計されています。

明細書によれば、ハロウィンの際、こどもが片手に懐中電灯、もう片手にお菓子用のバッグを持つことで両手がふさがり、安全性に課題が生じることが懸念されておりました。

そこで、お菓子を収納する容器に照明機能を搭載し、懐中電灯を持つ必要をなくすことで、片手を空ける工夫を施しました。暗闇でも安全になり、お菓子をちゃんと受け取ることができますね!

日本の特許庁においては、ハロウィンに関連する特許の出願件数は多くありませんが、海外では商業的な機会が豊富なせいか、関連する出願が多数見受けられます。

このような娯楽性を備えた商品も、特許、意匠、実用新案として、権利化できる可能性があります。アイデアの保護をご検討の際は、当所へご相談ください。

なお、2025年10月7日の当所のブログで、「ハロウィンと登録商標」が投稿されています。