特許庁が定期的に公表している「改正意匠法に基づく新たな保護対象等についての意匠登録出願動向」(令和7年6月6日付公表)によれば、令和7年5月1日時点の集計で、以下のような出願・登録件数になっています。

<特許庁資料より引用>
改正意匠法に基づく新たな保護対象等についての意匠登録出願動向
https://www.jpo.go.jp/system/design/gaiyo/seidogaiyo/document/isyou_kaisei_2019/shutsugan-jokyo.pdf
ここで、画像の意匠に着目した場合、昨年12月のブログ記事で紹介した段階では、画像の意匠の出願件数は6,454件で、登録件数が4,712件でした(2024年12月13日の記事参照)。すなわち、わずか半年足らずで、出願・登録ともに約1,000件近いペースで増加していることになり、他の保護対象である建築物や内装の意匠と比べると、大幅な増加率となっています(昨年12月の段階で、建築物の意匠の出願件数は1,801件、登録件数は1,374件、内装の意匠の出願件数は1,194件、登録件数は822件)。
今後、意匠法の改正により、仮想物品等の形状等を表した画像の意匠が保護対象に加わることになると、政府が目指す仮想空間におけるデザイン保護(「知的財産推進計画2025」)の政策と連動して、我が国における画像意匠の出願・登録件数はさらに増加することが想定されます。