知的財産推進計画2025と数値目標

政府が2025年6月3日に公表した「知的財産推進計画2025」によれば、知財・無形資産投資の促進やAI等の先端技術の利活用の推進等を通じ、知的創造サイクルを加速化することにより、2035年までに、「グローバルイノベーション指数」の上位4位以内を目指すとしています。

<政府資料より引用>

知的財産推進計画2025

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/chitekizaisan2025/pdf/suishinkeikaku.pdf

ここで、「グローバルイノベーション指数」とは、世界知的所有権機関(WIPO)が、世界133の国を対象に、イノベーションの動向等を計78の指標を用いてランク付けしたもので、2024年版では、日本は第13位となっています。なお、計78の指標には、特許・実用新案・意匠・商標の出願に関するものや、研究開発費、ベンチャーキャピタルへの投資など様々な項目が含まれています。以下は「グローバルイノベーションインデックス ランキング 2024」の一覧表のうち、1位から30位までの部分を抜粋したものです。

これまで日本が獲得した最高位が4位(2007年)であり、向こう10年以内に同4位を目指すとされていますが、これは現状において、アジア諸国の中でシンガポールと並びトップを目指すことを示唆しています。

<WIPO資料より引用>

グローバル・イノベーション・インデックス(GII)2024年版

https://www.wipo.int/edocs/pubdocs/en/wipo-pub-2000-2024-en-global-innovation-index-2024.pdf

日本語版の概要

https://www.wipo.int/pressroom/ja/articles/2024/article_0013.html