ご挨拶

ご挨拶

Message

AIとの共存、発展

蒸気機関、様々な産業機械、電子機器、そしてコンピュータ、さらにAIの世界へ、技術の発展は止まりません。このAIと知的財産の世界との関わりは避けられないものですが、そこには3つのフィールドが存在します。

(1)まずは、「AI関連発明」のフィールドで、これにはAI自体を開発・改良する「AIコア発明」のフィールドと、作成されたAIを発明の一部として利用する「AI利用発明」が含まれます。

(2)次に、AIの自律的な創作活動によって完成される成果物(発明や楽曲、小説、シナリオ、絵画などの著作物など)をどう取り扱うかというフィールド(AIの自律的な創作活動は現実のものとなっています)が有ります。

(3)そして、発明者、知財関係者が如何にAIを活用するかというフィールドが大事になってくると思います
(1)のフィールドは、既に存在していた「コンピュータ関連発明」の延長線上に有るものですが、(2)のフィールドは、これまでにない新たな世界であり、人間がどう対処していくか試される時代が来ていると思います。そして、(3)のフィールドでは、我々の仕事の仕方が変って行くでしょう、怖がるのではなく、AIを活用することについて積極的な姿勢で居ることが重要と考えます。 人間の歴史において、機械やコンピュータは見事に人間と共存し、人間を助けています。AIともその様な関係を築いて行くことができると信じます。そして、これからの知的財産の世界もAIによって飛躍的に発展し、それが人間の幸せにつながるものと期待しています。

所長弁理士 江藤聡明